養雲寺の創建は、500年以上も前にさかのぼります。長享二年(1488年)八月に登米伊達家の遠祖 白石宗長(三代目)は福島県須賀川にあった長禄寺三代目住職の一麟慶純を帰依し、白石城の南に寺院を建立して、慶純を(一代目)住職として招きました。これが養雲寺の開山となります。
その後、白石家が天正十四年(1586年)八月に塩ノ松(現在の福島県二本松市付近)に移封するのに伴って、養雲寺七代目住職である南渓永頓も移転を決意しました。
そして、その5年後である天正十九年に、再度白石家と共に水沢に移りました。現在の所在地である登米市寺池には、3度目の移転である慶長九年(1604年)に太白山永明寺の古跡を再興するとともに寺池に移転し、翌年遷仏式を行い永明寺の山号をつぎ、太白山養雲寺と称するようになりました。
また、本堂は延享三年(1746年)、老朽化に伴い三年間を費やし、寛延元年(1748年)に改築作業が完成しました。その後は、敗戦の余韻も収まらないインフレの激しい昭和二十四年〜二十五年にかけて、二度目の改築工事が行なわれています。
養雲寺は、昭和二十七年に「宗教法人 養雲寺」として発足し、現在に至ります。 |